あらすじ
ある日、公園で人が暴漢に襲われたが、その光景に周囲の人々は何もできずに傍観していた。
また、その中にはケイトリンの姿もあったが、恐怖から何もできずにいた。
襲われた被害者は死亡し、以降、傍観していた人々は次々と不可解な死を遂げていく。
登場人物
・ケイトリン(9ヶ月前に強盗に襲われて父を亡くしたことが原因で、幻覚と幻聴の精神病に悩まされる)
感想
映画「ファイナル・デスティネーション」の現代版かと思ったが、大分違った(逆に人間的な作品だった)。
何でも動画撮影して利益を得ようとする発想が蔓延している現代社会への警鐘を鳴らす作品だと思った。
動画撮影は写真撮影と異なり、最低1分前後は撮らなければバズらないため、撮影する内容によっては大きな危険を孕んでいるということが、映画を観ていて分かった(作中では人が殴られるシーンを撮影しており、被害者は死亡)。
撮影して有名になったり、経済的に豊かになったり、自慢したりという気持ちは分かるが、ほんのちょっとの差で行動を起こせるか、のんびり撮影するかで被害者の人生が大きく変化することがよく分かる映画だった。
ケイトリンが幻覚に悩まされている設定が物語の神秘性にリアルな感じを与えていた。
人が暴漢に襲われて、傍観していた人々が何故死亡していくのかを考えると、暴漢に襲われたのが偶然だったかどうかも疑わしく感じられた。
乗り越えるためには行動あるのみ、ケイトリンが父の死を乗り越えるラストシーンが感動的だった。