あらすじ
殺人ピエロが廃墟の中を訪れる人たちを次々と殺害してゆく。
感想
怖い。
ひたすら怖いだけの映画、18禁だろこれ・・・。
ピエロの殺人鬼と聞いてアメリカのシリアルキラー、ジョン・ゲイシーや映画「IT」を思い出した。
ホラー映画でも、家族愛などをテーマにした作品もあるが、この映画は姉妹愛を少し感じる程度だった。
「殺人鬼が不死身」という点は、こういった映画でのお約束事に違わずだった(なぜ死なん?)。
しかし、殺人鬼をちょこっと殴って放置して、その場から逃げ出したり、恐怖に怯えるだけで動けなかったり、殺人鬼を見るだけだったり、微妙に刺して逃げ出したりと、恐怖を感じた時の行動が人それぞれあるのは、リアルだった。
殺人鬼を仕留める機会は何度もあったが、映画「ラストサマー」に出てくる主人公のような「困難を乗り越える行動力のある人物」がいなかった(人が廃墟に来るたびに「この人だ!」と思うが毎回違う)。
映画冒頭に出てきた人物が一連の殺人鬼かと思ったが違った。
殺人ピエロも女であったため、もしかしたら、冒頭でインタビューを受けていた女と同じ過去を持っているという設定のように思えた。
姿が美人から顔が溶けたような醜い容貌になってからは、周囲の目や扱いが変わるという流れがリアルであった。
また、廃墟に出没して駆除される予定のネズミが、ピエロに殺害されてゆく人たちを暗示しているかのようだった。