あらすじ
都会のど真ん中にある、真っ昼間の水族館内で水棲生物たちが狂暴化する。
水族館内の職員たちが命の犠牲を払いながら、力を合わせて水族館の外に脱出しようとする映画。
感想
真正なるB級映画。
CGも入っているが、本物?のような水族館を使っていて、水棲生物もしっかり出てくるから臨場感があった。
ラスボスのタコが、ダイオウイカくらいデカかった(なんでタコだったの?)。
水族館の中はパニックアクションっぽいのだが、ちょくちょく外のシーン(真っ昼間の街中)が出てきて、緊張感が続く映画ではなかった。
しかしながら、外のシーンではコメディ担当の二人組みたいなのがいて(例えば「魚を差別するな」や「ラッコは哺乳類だ!」等といったやり取りがあったり)、ガッツリパニックアクションではなく、軽パニックアクションが観たい人には向いているかもしれない。
水族館内の敷地をワニが歩いているのを目撃しているのに、駆けつけた警備が最後まで2人だけだったり、外のシーンがとにかく緩い。
ただ、別の動物園で動物が狂暴化するという事件が起こっていて、警察があちらに先に動員されているという裏設定(なのか苦肉の策なのか)があるため、外の援軍が微力すぎるのにも、一応辻褄は合っている。
水族館内での物語は、「脱出する」という目的のために、会話と行動がどんどん前向きに進んでいくため面白かった。
ビビリが一人くらいいるだろうと思いきや、皆さん勇敢で思いやりのあるキャラクター、それぞれの立場の違いから生じる個性もあったのが、物語に独特のテンポを与えていた。
映画のタイトル「シーワールドZ」のZは、もしかしたらZ級映画のZかな・・・そんなわけないか。